「アリョーナ」
└スネージナヤの女性名である。
「父」の仕事を理解するために読んだ物語の登場人物のキャラクターの名前から引用したもの。
本名は別にあったと思うけど、アリョーナは覚えていないし、そんなことは今になっては些末なことだ。
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性別
「男性」
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所属
「スネージナヤのとある商会にて」
└年月を経るにつれ、彼が「父」へと積み重ねた不良債権の数々を返すための場所。
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種族
「????」
└秘匿というよりかは、わからないから答えられない。
アリョーナは、自分がどこかの民族や国というアイデンティティのどこか所属しているという帰属意識がない。
ただし、目立つ頭の羽はスネージナヤのとある地域に住む種族と酷似しているようである、というのをアリョーナは知っている。
興味はない。
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使用武器
「法器」
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誕生日
「12月15日」
└拾われた日。
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命の星座
「氷華蹄座」
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神の目
「氷」
スネージナヤの商人。
若年でありつつも、ナドクライを拠点とする商会に所属する商人の一人で、時期によって変われども、商品の統計及びに価格決定などの商業事務、または骨董品や絵画においては直接所有者または買い取り手との交渉などの営業担当を担うこともある。
笑顔が多く物腰もやわらかい好青年だが、直情的かつ態度は演技らしく、その実が知れないような人間である。
モンド人をしたあの商人のことかい?彼は……案外手弱い男ではなかったよ。高い利益を見込めるのなら、自分を危機的状況に追い込むことに躊躇はないし、まるで手のうちを明かしたように演出して油断させられたら……、あっという間に彼の手のひらにいたんだ。
なーに。君も彼と話してみればわかるさ。
――「痩せた顔をして歩いていたフォンテーヌの商人の会話。」
一人称は俺。通名はアリョーナ。商人として取引をしやすいように現地の名前を倣っただけで本名ではない。その人格は非常に社交的。彼の笑顔は人懐っこい飼い犬のようであるし、人からおはようございます、こんにちは、こんばんわ、といわれるよりも先に挨拶をして手を繋ごうとする。また、話したのが1、2回程度であったとしても、軽口の一つや二つをこぼして場を暖めることだって辞さない。
けれども、本音は言葉や行動での誤魔化しによって隠されていて、その実の本音を知るものは少ない。
また、人をからかうことをよく好んでいるし、よくその人の「触れてはいけない精神領域」について気軽に触れて、語っては冗談をいうことがある。含みのある笑顔で雄弁に語るが、それはそうとしてこの行動に他意はなく、単純に面白い反応だけを求めている。彼にとってはそれによって生じた沈黙すらも面白いらしい。
けれども、自尊心が高く、自分が軽んじられたり、誰かの下の位置づけでいることには苛立ちを感じる。表情や仕草といった体面的仕草からは見えないものの、若干嫌味をボヤくことさえある。出自が複雑。
自称している出身は養父が商いのために短い期間だけ生活をしていたスメールでありながらも、とある事情によってモンドに移りすむことになったし、信仰心は微塵もないが、彼が今着用している服は紛れもなくモンドの修道服のよう。
そして、彼はスネージナヤにすんでいるが、ファデュイはくだらない組織で、アルレッキーノ以外の執行官には苦手意識を覚えているし、だからこそ政治に影響を受けないナドクライで生きる道を選んだ。また、彼には弟がいる。魔鱗病だったらしい、
モンドに移り住んだのも、父がよい治療先を見つけたとして、母の祖父母に引き取られたことからだ。
そこからは色々あって、モンドの特産品の売買をする祖父についていきナド・クライで商売を手伝うように。専門的な知識を深めた後に商会の商人に………という設定を演じている。
実のところ、本当に彼はスメールの出身なのか、モンドに住んでいたのか、そして魔鱗病を患った弟がいたのかも定かではない。これは或噂によれば、父に拾われたというから、それで「可哀想だ」と言われないようにするためなのかもしれないし、またはなんの意味もない冗談なのかもしれない。
少なくともアルレッキーノが執行官になった頃には既に成人として商人をしていた…という事実だけが確かだろう。
本人曰く、自分でも記憶は定かではないとのこと。遠い記憶は忘れるものだし、きっと忘れても良いものだと思う。
商人として取引をするのは、本人の趣向により主にフォンテーヌやモンドと関連した骨董品や稀覯書が多いが、他の国の商品も取り扱っている。
幼い頃から美術品に触れあってきていたため、そういったものの鑑定は得意な方。けれども、宝石に至ってはからっきしで、気泡など特有の要素から人工か否かはわかるところだが、それでもその石が宝石のなかではどのくらいに素晴らしいものなのだとかは興味がないし、正直美しい装飾を持たない宝石には光る石だなー程度にし考えられない。また別の者に鑑定を頼むようになる。
自分の美観が損なわれることを嫌う。風や、雨の気象は勿論。戦には流れないことはない涙や血といったものもあまり好きではない。理由は臭いがしみつけば、特有の臭いがしてくさいから。同様の理由で獣肉もきらっている。
アルレッキーノが血痕をつけていたとしても、「くさい!」と憤慨するし、多分、近くに寄りたくないと思ってる。
それでも、アルレッキーノのことは大好き❤
彼女の前ではできるだけ美しい存在のように振る舞いたいし、甘えてほしいし、彼女が望むなら甘えたっていい。
彼女からなら、何をされたって許せるし、なにを命令されたって良い❤他の人にされたらぶん殴るほど嫌なことだって彼女にされたら天の恵みのように思っては嬉しくて思わず膝をつきたくなってくる❤この世の執政が偽の神というのなら、彼女が俺の神様なりえる❤けれども、絶対的な忠誠が敬意によって表されるとは限らず、気に入らないことやなんだか面白そうなことがあればからかいたくもなる。
❤
・初めまして
「すべての山では鳥の飛むことも絶無となる今日この頃……ナドクライに訪れたお客人は誰かな?
なーんて、こんにちは!俺はスネージナヤの商人のアリョーナ。そんなに気を張らないでよ。今日から君は俺の友人なんだからさ。」
・世間話-商売-
「君は、その仲間とやらが大事だと言うけれど、それは本当に、そうだと思うかい?この手元に七聖召喚の手札があるとしよう。君にとって、彼ら彼女は30の手札に潜んだ一つのイベントカードにすぎない。だが、俺と君なら、この局面を支配することだってできる……。はは。まだわからないのかな?」
・世間話-呆れ-
「君は存外、考えるのが遅いみたいだね。まったく。情報は適切に与えられるべき人にしか言わないから。はは。うん。いつかは上手にわかるといいね」
・世間話-休憩-
「君、いつだって適度な休息はとるべきだよ。ほら、こっちにきなよ。今なら俺が紅茶をいれてあげよう。」
・雨の日
「最悪だ。髪がぐしゃぐしゃに……。こんな姿じゃ…」
・雷の日
「……はは。雷一つに喚くなんて……子供みたいだ。」
・雪の日
「君はスネージナヤの雪をみたことがあるか?」
・風の日
「あー!!もう!!髪が崩れるんだよ!どうしてくれるんだ!」
・暴風の日
「二言はないよ。俺は帰らせてもらう。」
・おはよう
「おはよう。朝早くに起きるなんて、殊勝なことだね。」
・こんにちは
「やあ!またあったね。再会を祝して酒でも開けようか?……なんて、ちょっと気が早いか。」
・こんばんは
「スネージナヤのオーロラは綺麗なんだ。君にも見せてあげたいな。なんてね。」
・おやすみ
「暫くは寝ていると良いよ。そう、今だけは……穏やかな夢を……」
・ファデュイについて
「尋ねる人を間違えているよ」
・アルレッキーノについて…特別
「彼女はいつだって気高い女性なんだ。例え、ファデュイの一員であったとしても、それだけは変わらない。いつだって。」
・アルレッキーノについて…瞳
「彼女はいつもじっと瞳を見つめるなって言ってくるけど……はは!」
・リネについて
「はは。可愛い子だよ。うん。とっても。家族ととっても仲がよくって、いつも一生懸命だよね?」
・リネットについて
「リネ君の妹さんについては……、あまり印象がないかな。だってあまり話したことないからね。話を聞く限り、どうやら君とは仲良くやっているそうだね。」
・フレミネについて
「いつも必要ないくらい怯えていて可哀想だ。自分に関係がないことにまでそんなに気負わなくたっていいのに。君もそう思わないか?」
・アルハイゼンについて
「教令院の人とは少しだけお付き合いがあってね。彼とは取引相手として一度だけお話ししたことがあるんだ。
ここだけの話だよ?彼、俺が売っている本にとっても興味を示してくれたんだ。世界の本質を捉える学者さんでも、神秘に憧れるんだね。」
・シニョーラについて
「生前の彼女とは会ったことがあるよ。子供が好きなんだろうね。うんうん。懐かしいなぁ。なんて、彼女とあったのはハウスオブハース内でしかないんだけどね。」
・アリョーナについて…ナドクライ
「俺はファデュイが好きじゃない。だけど、故郷に俺の居場所がないというのだから、スネージナヤに住むしかなくてね。ナドクライはスネージナヤの政治組織による影響が少ない地域なんだ。だから、かな。」
・アリョーナについて…職場
「職場の人付き合いで大切なこと?
それはね、たのしく、それでいて誠実であることさ!つまりは君と話すことと変わらないっていうことだよ。」
・アリョーナについて…服装
「俺はこんな格好をしているから、モンドの牧師と間違えられるけど……。俺はスメールの出身の者だし、残念だけどその神への信仰心もないんだ。あの風の神の名前もカルパチョスかガガルバトスだか迷ったところだからね。……ふむ。正解はカルパチョス……だね?」
・アリョーナについて…昔日の記憶
「あの日を忘れることはない。押さえられない反抗心を抱えたまま、その思いを遂げた彼女のことだよ。傲慢な貴族の血は青いというけど、土に染みた彼女の血はどんな色をしていたのだろうね。」
・神の目について
「これにはなんの意味もない。俺たちに必要なのは、今を生きるという実感、それだけだよ。」
・シェアしたいこと
「値引きだとか、差し引いた金額でお客様を呼び込むなんて品が悪いことは俺はしない。ただ、君には期待しているんだよ?
きっと俺が持つ商品がどういった歴史を繋いできたのか、そうした至高の限りを、きっと君は知ってくれているんだってね。」
・興味のあること-オーロラ-
「スネージナヤのオーロラはいつだって綺麗だ。残酷なくらい」
・興味のあること-美食-
「んっ。君のことだ。俺よりも、その、いろんな国の美味しいレストランや酒場を知っていたりするんだろう?こういうのは俺よりも……」
・好きな食べ物
「ごめんね。食べ物の味に好きってないかも。興味がないっていうよりも…なんだか食べられないものが多いんだ。……ただ、前に行ってみたレストランとかは…ううん。なんでもないよ。」
・嫌いな食べ物
「肉、果物、薬草。果物は食感が好きじゃない。薬草は………、あんな草食べるなんて璃月はおかしな国だよね。あれを食べるくらいならタイタルガを固めたポソポソした料理を食べた方がましだって思わない?」
・贈り物を受けとる1
「俺のために非常勤のシェフを雇うべきみたいだね。」
・贈り物を受けとる2
「まあまあだね。うん。本当に。」
・贈り物を受けとる3
「これがお仕事での関係なのだとしたら今頃契約は破棄しているだろうね、」
・アリョーナを知る1
「俺のことが知りたいだなんて!そんな輝いた目をされたら、断るのは友としての恥だね!
俺はアリョーナ、スメールで生をなし、モンドの風を受け、スネージナヤで商売するなんてことない商人だ……。そして、……君と友人になりたいだけの男だ。君と俺の仲だ。この話は、誰にも邪魔されることはないんだって指切りをしよう。」
・アリョーナを知る2
「過去……?色々あったんだ。そう。いろいろ、ね。
実際のところ、俺は自分の身の内についてあまり詳しく覚えていなくてね。父に拾われたからここにいることはわかるんだけど。……まあ、可哀想だとは思わないでくれ。俺の話を聞いて、君が自由に補完しても構わないよ。そういうものだ。」
・アリョーナを知る3
「…で、なんだい?俺はね、人と争いをしたくはないんだ。無論、友人の君とだってそうさ。だって、それって俺の時間を争いに割かなければいけないんだろう?それって無駄なことに変わりないじゃないか。それに、……ほら、君と同じ土俵に上がることになるのはちょっと、……ね。はは!顔が真っ赤だ。俺と話すのが楽しいって?ありがとう!俺もだよ!」
・アリョーナを知る4
「俺が君に優しくなった?はは!かわいい考え方をするんだね?そういうの、嫌いじゃないよ。……そうだね!俺はね、君に興味があるんだ。残念だけど、これは好きとは違う。君は世界を探索する旅人だろう?
なら質問しよう。
旅人、世界をめぐる過程で目眩く物語に好奇を抱いたことはあるかい?
あるとしたら、それは君は俺の気持ちをわかってくれるってことさ。」
・アリョーナを知る5
「どうせ、生い先短いからね!故郷はないし、父への借りも帳消しできたことだし、どこかでしんじゃうまえに、思う存分生きたいんだ!俺の出自だなんて、考えなくていい。土の底に沈んだ記憶は今にも蓋をして、君はただ俺という友人と愉しいことだけを求めればいいんだ。
なにもわからなかった?いいや。解はあったはずだよ。君は俺が素性の知れない人間だってわかってくれたはずだから。」
・アリョーナの趣味
「君だけに教えてあげる……そう、君だけにだよ。
俺はね、とにかく楽しみたいんだ。
君は俺が笑ったとき泣いたとき怒ったとき、その皮の向こうがどんな顔をしていたかなんて考えたことがあるかい?君はなにも知らないし、なにもわからないはずだ。大抵の人は見える範囲でしか見ないし考えることもない。美しい花弁を広げるレインボーローズの球根が虫に食われたって、見えることはないだろう。地上では誰もが美しい花だって賛美をするのに土中の腐っていく球根の悲哀には誰もが気づかないんだ!大丈夫だよ。俺にとっての、愉悦はそんな土中の感情には蓋をしているからね!」
・アリョーナの悩み
「悩み……?はは、帳簿を見るたびに、増えていく桁の数とかかな?な~んてね。」
・誕生日
「誕生日おめでとう。はは、星にでも今日が君にとってもいい日になりますようにって願っておくよ。」
・突破した感想…起
「これが成長ってことだね?……まあ今は感謝しようか。」
・突破した感想…承
「力を得ることは勲章じゃない。」
・突破した感想…転
「はは!俺たちの歩みはとどまるところをしらないね!」
・突破した感想…結
「君、自然は大切にするべきだ。何時だって感謝を忘れちゃいけない。紺碧に燃える星、風のやわらかな温度、落ちていく雪の光景はいつだって人にとっての原風景だった。君は俺の友達だからね。つまりは幸せを願わずにはいられないんだよ。
どうか、君と俺がいつだって白銀と共にあらんことを。」
今では「商会とは関係がない取引」を前提に商人として関わりながらも、プライベートでは、彼女を恋人のように慕い愛する。
_「君と俺の関係を表すにはこの世に言葉が少ないと思うんだ」
と酒を一杯飲み干して語ったのは、過去のアリョーナである。
曰く、「俺たちは食を共にしたり、手に触れたり、決して友達同士で交えることのない甘い言葉を投げ掛けたり、そうしたことはあれども、結婚だとか、そういう段階的な発展が望まれる関係ではない。」らしい。
なぜなら、アルレッキーノは長期的な約束をしない人間で、そうしたものを信用しないと断じるからだ。アリョーナもそれを知っていてかつ、彼女と自身に共通した利益を優先すべきという職業理念にも似た思想によって、二人の関係は激しく変動するものであるためだ。
だからこそ、アリョーナは彼女から受ける愛情に確かな実感はない、けれどそれが彼女に愛を伝える枷になることはないので、感情を恐れることはないし、また彼女からの好意を無下にすることはない。
人はこの関係を曖昧で歪であるというかもしれないが、少なくともアリョーナにとって彼女という存在は自身の従順さや依存的な部分をさらすに足るもので、どうあったとしても彼女の意思の強さを尊重したいことに変わらないだろう。
自分の過去を知ったとしても、その瞳にうつった自分を変わらずに受けとめてくれた彼女の姿を、アリョーナはわすれない。彼女は自身の瞳をじっと見つめるなというけど、そのときばかりはずっとその瞳が見つめる先をみていた。だって、あまりにも清らかだったから!!
アルレッキーノは彼との関係について聞かれたとしたら、無言を通じて答えを黙秘するが、それでもアリョーナは、彼女のことを唯一の人だと考えている。他の人がアルレッキーノとの関係を尋ねたときには、冗談めかしたように誤魔化すから他人からはそうは思われていないが、きっと他の人が思うよりも深く、根深くその感情はアリョーナの心をすくっている。
かつては彼女を憎い存在で、それでいて畏怖していたが、今となっては心情の変化が見え、愛と敬意がうかがえる。
今のアリョーナにとっては、彼女という人間は無感情の日々に差した若い希望の象徴で、けっして汚してはいけない理想。若き日の変わることのない畏敬と憧憬である。
彼女の誰かの正義と悪に惑わされない誠実な瞳、真実を自分だけで抱え込んで優しい嘘をつき続ける彼女の微笑み、運命を誰の手にも委ねず誰の掌でも転がされまいと生きる彼女の強靭な精神性、それらはいつだって美しいもので、いつまでだって変わらないでほしい美学だ。
❤
関係が始まったのは或フォンテーヌの酒場にて。……とはいうけど、アリョーナはそれ以前からアルレッキーノを知っていて、その出会いはまだアルレッキーノが召使となる前のこととなる。今となって、再会した当初にアルレッキーノは俺をしっていたのか?と聞けば「ああ」と小さな肯定を示された。彼女の心情的に自分のような前任の召使と関係がある人間を側に置くだなんて考えられなくて、「だからってこんなに近くにいていいと思うようだとは思えなかったな」と言えば彼女は小さく微笑んで、数秒の間を置いて
「君も、ある種の不合理への打開を選択したものだからね。」なんて溢したのはある雪の日のことだった。
アリョーナ➳♥アルレッキーノ「アルレッキーノが俺を好いているのかは知らないよ?だって好きだっていったのも、愛しているも俺だけが言っているからね。別に俺はそのことで不平不満があるわけじゃない。これで良いんだよ。うん、きっと。」・❤・